アルカディア人物館学習会第5回目のテーマは、吉島出身の「青年運動史に輝く巨星 寒河江善秋」です。今回のゲストは、山形市平清水で「La Jomon」を営む熊谷太郎さん。気仙沼市ご出身で長く日本酒の醸造に携わってきた熊谷さんが寒河江のことを知り興味を持つようになったのは、奥さんの実家である平清水焼の窯元・七右エ門窯がおこなっている陶芸教室が、寒河江のアドバイスを受けて始められたという話を聞いたことがきっかけだったそうです。青年運動の分野に留まらず、書画や陶芸などを愛した文化人としても知られた寒河江。実は「ほんものを食う会」を主催して山形の食文化を発信し人々の交流を促すという、当時としては珍しい活動もしていました。そんな先見の明もそなえていた寒河江に対する熊谷さんの思いの深さは、「善秋」の名を冠したお酒を世に出してくださったことにもあらわれているように感じました。参加者からは「善秋さんの著書を手にとってみたいと思った」「地域の人々の「心」の中に多くのものを伝えていた事がわかった」といった感想が出ました。